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日本トゥースフレンドリー協会は

口腔保健の推進を目的とした非営利団体です。

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製品の「歯に優しい」特性を判断するための規格および試験方法HEADLINE

原  則


 製品の「歯に優しい」特性は、トゥースフレンドリースイス協会が、この試験を目的として特に認定した独立の試験センターが実施する標準化された口腔内電極内蔵法によって判断される。

試 験 方 法 (一例)

歯垢pH測定

 製品の歯垢での酸産生性は、最低3日間ないし 
7日以下経過した歯間部の歯垢層で測定する。

 口腔内温度と同じ温度の適切な緩衝液      
 (pH4およびpH7)を用いて、試験前および試験直後に補正する。歯垢pHテレメトリー装置の機能および歯垢の酸産性能は、各テレメトリー試験ごとに      
15ml 0.3mol/L(10%)のスクロース溶液ですすぐか、または、砂糖を含む試験製品の類似体の摂取によって実証しなければならない。

 この正の対照実験により、pH曲線に明瞭な応答が見られ、歯垢pHは5以下の値に減少しなければならない。

 試験製品摂取後の30分間の測定をおこなった後、正の対照実験を実施する前には、口を水ですすぎ唾液の分泌を促進するために中性パラフィンを噛んで歯垢pHを中和しなければならない。

 試験製品の歯垢pHテレメトリー曲線は、1分あたり最低6回の測定値からつくられる。摂取中および摂取後30分間のいずれにおいても、バクテリアの発酵により歯間部のpHが5.7未満に下がらないことが、人間の口内歯垢pHテレメトリー試験によって立証されれば、その製品は「歯に優しい」とみなされる。

 そのpH曲線は、試験製品の摂取時間と摂取後の30分間(すなわち、試験製品を飲み込んだ後、またはすすぎを吐き出した後)、以上の条件をクリアしなければならない。

 様々なフレーバー(味付け)で生産された場合、各製品について試験を実施しなければならない。
 各フレーバーについて、最低2名のボランティアが試験を行うこととする。製品の「歯に優しい」特性に関する報告書には、最低4名のボランティアよる歯垢pHテレメトリーのデーター(曲線)が示されていなければならない。

酸蝕症を起こす可能性の評価

 製品の組成に酸性物質を含むため、歯牙硬質組織に酸蝕症を起こす可能性を持つ製品については、以下の方法による試験を行わなければならない。

 その製品の水溶液(15mlの蒸留水に1g)をつくり、そのpHを測定する。

 pH値が5.7未満ならば、次の生体試験を実施しなければならない。

 歯と歯の間の歯垢pHの測定に並行または追加して、製品の摂取中および摂取後15分間の口内液体のpHを清潔な(すなわち歯垢のない)電極を使って記録する。

 この電極は、上顎の犬歯または第一小臼歯の頬側面に置くこと。

 この生体試験には、各製品について最低2名のボランティアで試験を実施し、測定結果を正確に記録されていなければならない。

 以下の条件を満たす場合、その製品は酸蝕症を起こす可能性を持たないものと判断される。

  1.上記で述べたように、口内歯垢pHが5.7未満
    に下がらず、
  2.2番目の歯垢なし電極で測定した口内液の
    pHが、4分間以上のpH5未満にならない。

2番目の事実については、曲線の下の面積(酸濃度X時間)を実時間で計算すること、
即ち、pH曲線の非対数値(µmol/L H+) X時間(分)によって判定される。

  4分間にpH5の値を維持するのに相当する値は
       (40µmol/L H+) X分である。

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