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スクラロースをFDAが認可(1999/4/29)

翻訳:本田 薫  翻訳チェック:山田 正

砂糖からつくられた新しいノーカロリー甘味料を FDA が認可。 
FDA approves new no-calorie sweetener made from sugar
April 1, 1998
Web posted at: 8:20 p.m. EST (0120 GMT)

WASHINGTON (CNN)----砂糖のように甘く、砂糖からつくった甘味料。
             だけどノーカロリー。
 

砂糖の600倍甘い水溶性の白い粉末状の結晶であるスクラロースは、1998年4月1日、米国食品医薬局(FDA)に認可された。他の甘味料とちがって、スクラロースは消化されずに体内を通過する。これは、Procter & Gamble社のオレラン製品のようなものだ。

「スクラロースのふるまいは魔術のようだ」と、Johnson & Johnson社の子会社でスクラロースを生産するMcNeil Specialty Products社のLes Goldsmith氏は語っている。「消化器官の酵素はスクラロース分子を糖として認識しないのです」

FDAは、ソフトドリンク、アイスクリーム、焼き菓子、ゼリー、チューインガム、プリン、フィリングを含む、ほとんどすべての加工食品に対してスクラロースの使用を認可した。また、卓上用の甘味料として、消費者がスクラロースを食品に直接加えて使うこともできる。 また、この甘味料は糖尿病患者に対しても安全である、とFDAは述べている。

FDAはスクラロースを認可するかどうか決定するのに10年以上を費やし、スクラロースが安全であることを確認するために動物や人を用いた110以上の研究論文を細かく調べている。スクラロースを大量に服用した場合についての長期間の研究結果を注意深く検討しても、先天性異常や癌、免疫システムの異常などの副作用があるという証拠は何も得られなかった、とFDAの製品政策の責任者であるジョージ・パウリ氏は語った。

「スクラロースに関しては、いかなる危険信号も見つけることができない」とパウリ氏は言っている。「安全な甘味料を新たに見つけるなんて、そんなにしばしばあることではないでしょうね」

スクラロースは、すでにカナダを含む25カ国ですでに販売されており、アメリカでも、年末(*1998年の年末)には、スクラロースを含む製品が店頭におかれるはずだ。とゴールドスミス氏は話している。

「世界的には、1991年以来、ソフトドリンク、長期保存用の果汁飲料、ジャム、果物を加工した製品、ヨーグルト、焼き菓子などの低カロリー・低糖製品を通して、多数の消費者がスクラロースを口にしている」とMcNeil社は発表している。

スクラロースは普通の砂糖から、特許のある5つの過程を経て作られる。砂糖分子のいくつかの原子を塩素原子に置き換えるのであるとパウリ氏は述べている。

この新しい甘味料は、強甘味度甘味料の一つである。この他には、サッカリン、アセサルフェームKも強甘味度甘味料であるが、サッカリンは、いまだに発ガン性物質かどうかについて議論があり、使途が制限されているし、アセサルフェームKは、スクラロースのように多くの食品に対して使用が許可されてはいない。

食品メーカーは、すでに使われている人工甘味料である Monsanto Inc.のNutraSweet(アスパルテーム)と同じように使うだろうと、パウリ氏は話している。

二つの甘味料は同じ食品に対して認可されているが、スクラロースはNutraSweetより安定なため高温での調理が容易であり、貯蔵寿命も長い。
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Correspondent Carolyn O'Neil, The Associated Press and Reuters contributed to this report.

                            日本語訳 本田 薫、 翻訳チェック 山田 正。

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